
窓の水滴『結露』を減らせ!!
冬になると窓辺に現れる不快な結露。住まいの環境や、生活条件により発生してしまう自然現象です。しかし、湿度と温度をうまくコントロールできれば、嫌な結露の発生を大幅に減らすことも可能。結露発生の仕組みをくわしく知り、より快適な暮らしの実現を目指していきましょう!
●結露はどうして発生するのか?
結露を引き起こす原因は湿度と温度。この2つを見直すことが、結露改善の重要なポイントになります。
◎湿度
結露を抑えるためには、室内の湿気(水蒸気)を減らす必要があります。室内の湿気を減らすためには、普段からのこまめな換気と湿気の発生源を減らす対策が効果的です。下記は湿気の主な発生源の一例。こんなところからこんなに湿気は発生しています。
・石油ストーブ(1時間あたり約0.4㍑ 500mlペットボトル0.8本分)※ガスストーブの場合は水分量が若干増えます
・キッチン(夕食一回あたり約1㍑ 500mlペットボトル2本分)
・洗濯物の室内干し(4人家族6kgで約3㍑ 500mlペットボトル6本分)
この他にも、観葉植物や人からも湿気(水蒸気)は出ています。費用もかからず、手軽に取り組める湿気対策は換気です。簡単ですが、効果は抜群。何はともあれ、結露で困ったらまずは換気をしましょう。調理中などは窓を開けたり、換気扇を付けたりして、湿気を室外に逃がすこと。こまめに窓を開けて換気をしておくことが大切です。
次に取り組みたいことは、湿気の発生源を減らすこと。石油ストーブやガスストーブから、水蒸気を発生させないエアコンに暖房を変えるのがとてもおすすめ。併用でも効果があります。
◎温度
結露を防ぐためには、住宅に温度の低い部分を作らないことも重要です。暖かい空気は多くの水蒸気を含むことができますが、空気が冷やされると湿度が上がり、冷えた物質の表面に水滴となり付着します。
そのような理由から、暖かい部屋から冷えた部屋へ湿気が流れ込むと、暖かい空気が急激に冷やされるので結露が発生しやすくなります。特に窓枠や窓ガラスは外気の影響を直接受けるので、住宅の中で最も温度が低くなりやすい場所。このような場合は、住まいの断熱性を上げることが一番の対策になります。
下記は温度の低くなりやすい場所の一例です。それぞれの簡単な対策も紹介しています。
・窓、玄関…外気に冷やされやすいので、断熱性が高い製品を選ぶ
・カーテンを閉めた窓…熱は伝わりにくい一方、水蒸気は通るので、カーテンをこまめに開けて換気をする
・家具と壁の間…空気が流れず温度が低くなるので、壁との間に少し隙間をつくって空気の流れを作る
この他にも、押し入れの中も空気が流れず温度が低くなりやすい場所。収納品の下にすのこ等を敷いて空気が通るようにしたいです。住宅の温度を快適に安定させるため、空気がこもらないように流れをつくり、かつ外気の影響を極力抑えるような対策をとるようにしましょう。
●まとめ
結露を抑えるために、こまめに「換気」を行い、できるだけ湿気の発生源を減らす生活を心がけ、可能な範囲で住宅の断熱化を行うことが大切です。今なら国の補助事業があるので、とってもお得に断熱性の高い窓に交換するチャンス!国のGX投資「断熱窓導入の集中的支援」最後の年なので、お早めの検討をおすすめします。